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研究員コラム

大谷翔平選手への期待度、メジャーリーガーを上回り1位獲得

2017.09.08 04:27 PM | 投稿者:小野田哲弥

 産業能率大学スポーツマネジメント研究所では、「野球日本代表選抜総選挙」と題して、定期的に全国の1万人を対象にしたWebアンケートを実施している。2013年に第1回、2015年に第2回調査を実施し、以降は毎年同様の調査を行っている。調査の実施期間はいずれも4月末から5月初旬の、いわゆる「ゴールデンウィーク期間中」であり、各年度の調査対象者1万人は、総務省最新人口統計における都道府県・性別・世代(10年刻み)の比率に準拠した、20歳から69歳までの国内在住者である。

 調査内容は、MLB(メジャーリーグ、一部3Aも含む)とプロ野球12球団所属の日本人選手をリストアップし、その中から「もしあなたが日本代表監督だったら、どの選手を選びますか?」という質問を投げかけ、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)同様に最大で28人まで選ぶことができるという内容である。1人以上選手を選んだ場合を有効回答とし、有効回答数Nを分母に「支持率」を算出している。なおMLB選手の所属はチーム名ではなく、「MLB」あるいは「3A」と記載した。
2017B_table

 支持率ランキングTOP25の時系列推移を確認した表が上の表になる。この表において一番に目を引くのは大谷翔平選手の存在だ。プロデビューした2013年の支持率順位は22位だったが(とはいえルーキーとしては異例の高支持率)、2014年にベーブ・ルース以来96年ぶりといわれる10勝&10本塁打以上を達成。2015年には最多勝など投手3冠と、華々しい活躍で我々を魅了し続けた。そして昨年、パ・リーグMVPとして日本ハムを日本一に導き、2017年度の本研究所調査においても堂々たる1位に輝いた。今シーズンオフのメジャー移籍が取り沙汰される大谷選手だが、その期待度は国内において、すでに並みいる日本人メジャーリーガーを凌ぐほどに高まっている。

 その大谷選手は日本シリーズ中のけがにより、今年3月のWBC本戦出場は辞退することとなった。だが大谷選手不在の中、WBCで躍動した選手の支持率が急上昇している点も興味深い。昨年のセ・リーグ優勝も相俟って「守備の名手」としての地位を確固たるものにした菊池涼介選手(広島)をはじめ、侍ジャパンから唯一WBCベストナインに選出された千賀滉大投手(ソフトバンク)、ラッキーボーイとして一躍人気を集めた小林誠司選手(巨人)も初めてTOP25に名を連ねた。

 同じくWBCで投打の軸を担った菅野智之投手(巨人)と筒香嘉智選手(DeNA)も、それぞれ7位と10位にランクインしている。菅野投手は2014年にセ・リーグ最優秀防御率とMVPとして表彰され、2016年には最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得した。筒香選手も2016年に本塁打と打点の二冠王に輝くなど、両選手とも「チームの顔」としての実績は申し分ない。上の表は、他のチームのファン、さらには非プロ野球ファンも含んでのランキング推移であり、国民が認める代表選手としての成長過程をアーカイブした貴重な資料となっている。

 最後に調査としての新規性だが、2017度調査においては「なぜ、その選手を選びたいのですか?」という理由についても尋ねている。この質問によって得られたそれぞれの自由記述の可視化結果より、各選手の特長が具体的に読み取れるのではないだろうか。
、その選手がどのように認知されているのかを掴むことも可能になる。例として、無料公開ツール『ユーザーローカル』(https://textmining.userlocal.jp/)を用いて、大谷選手・菊池選手・千賀投手についてテキストマイニングを行った結果を以下に掲載する(青:名詞、赤:動詞、緑:形容詞)。それぞれのFAの可視化結果より、各選手の特長が具体的に読み取れるのではないだろうか。
2017B_Fig

 次年度以降も本アンケート調査を継続するとともに、その結果と得られた知見について、研究報告書や本コラムを通じて、積極的に公開していく予定である。

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