産業能率大学 スポーツマネジメント研究所

2008年11月

サッカービジネス 浦和レッズの成長と将来

  今回の授業では、サッカービジネスについて学ぶ2回目の実践講座として、浦和レッズの白戸氏をお招きして、「浦和レッズの成長と将来」と題してお話を伺った。

 
 浦和レッズの歩みスポーツビジネス実践講座A

 今や、日本に留まらず、アジアを代表するクラブチームとして栄華を誇る浦和レッズであるが、決して現在に至るその道のりは平坦なものではなかった。1993年のJリーグ開幕からリーグに参戦するも、なかなかサポーターの期待する成績を挙げることはできなかった。1999年には年間順位で15位となり、J2降格を体験している。
 現在の浦和レッズの栄光を辿るターニングポイントになったのは、2003年に、前年に社長就任した犬飼犬飼基昭氏が、強力な選手補強やクラブハウス改築、親会社依存経営からの脱皮を目指したことである。そこでまず手がけたことは、浦和レッズに対する意識調査である。「なぜ浦和レッズが好きなのか」という単純な問いかけに、「ゴール裏・スタジアムの雰囲気が良い」、「好きな選手がいる」という回答が多くあった。
 この結果から浦和レッズに求められているのは、日常生活からかけ離れた体験をできる空間や環境であることが窺えるが、当時も実際に「生活にスポーツ、生活にサッカー、生活にレッズ」という方針をもって、サッカークラブとして、スポーツビジネスとしての浦和レッズの成長を目指し、グローイングスパイラル(成長循環)のビジョンを描き、実行に移した。そして、その成果は、早くも2003年のヤマザキナビスコ杯(優勝)でチーム成績として結実することとなった。

 


残り0.5秒、奇跡の逆転劇!(スペシャルゲーム報告)

 11月20日にbjリーグ公式戦、産業能率大学スペシャルゲーム「東京アパッチvs大阪エヴェッサ」が行われました。場所はバスケットの聖地といわれる代々木第二体育館。会場には産業能率大学生を中心に3000人を超えるサポーターがつめかけ、満員御礼がでました。これはバスケットでは史上2度目の快挙とのこと。寒い会場が暖かく感じるくらいの熱気でした。

 産業能率大学スペシャルゲームにふさわしく、本学学生による花束贈呈やティップ・オフなどが行われ、場を盛り上げていました。

東京アパッチ1  東京アパッチ2 

 


『スポーツ企画プロジェクト』最終報告会実施

スポーツ企画PJ1 11月10日、プロ野球横浜ベイスターズとの提携により、公式戦を教材に展開される『スポーツ企画プロジェクト』の最終報告会が行われました。『スポーツ企画プロジェクト』は、本授業を履修する学生が8月30日に行われる湘南シーレックス(横浜ベイスターズのファームチーム)公式戦(対北海道日本ハム・平塚球場)の運営に直接携わり、企画と運営の体験を通じてスポーツイベントにかかわるマネジメントを学びます。

 今回の授業では、プロジェクトメンバーである学生5名をはじめに、企画立案より全面的にご協力頂いた、湘南シーレックス球団事業部 専任部長 山口忠良氏、担当教員である渡辺隆嗣教授、中川直樹准教授、池波智也兼任講師のもと、8月30日の公式戦イベントの振り返りが行われました。

スポーツ企画PJ2  スポーツ企画PJ3 


サッカービジネス 湘南ベルマーレの取り組み

 10月22日の『スポーツビジネス実践講座A』では、J2サッカークラブ、湘南ベルマーレを運営する「株式会社湘南ベルマーレ」と地域スポーツを振興する「NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブ」の事業や経営について学んだ。 

湘南ベルマーレの歴史

 雲出氏は、授業開始早々にベルマーレ平塚時代から現在に至るまでの歴代のユニフォームを学生に着せて湘南ベルマーレの歴史について語った。1枚1枚のユニフォームに込められた思いや刻まれた歴史に学生は聞き入っていた。

        スポーツビジネス実践講座  スポーツビジネス実践講座 

 特筆すべきは、湘南ベルマーレが、Jリーグ初のトップチームと地域スポーツ振興を目指したNPO法人を持つ総合型のスポーツクラブということであろう。NPO法人設立のきっかけとなったのは、1998年に平塚ベルマーレから更に責任企業であったフジタ工業の撤退である。メインスポンサーの撤退による成績不振から経営が悪化し、ジュニアチームスクールも解散の危機に面した。そこで、ジュニアチームやスクールをトップチームの成績や経営に左右される株式会社とは切り離し、永続的に活動できるようNPO法人化し独立採算制をとって地域スポーツ・コミュニティの育成の場として運営している。